社会福祉の担い手像の転換を

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  1. 埼玉県発達障害福祉協会 平成30年度施設長及び幹部職員研修会 2019.1.29 社会福祉の担い手像の転換を…
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  • 1. 埼玉県発達障害福祉協会 平成30年度施設長及び幹部職員研修会 2019.1.29 社会福祉の担い手像の転換を ~いま現場と教育機関がすべきこと~ 埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科 社会福祉学専攻 新井利民
  • 2. 自己紹介 【略歴】  川口市出身 重度心身障害のある姉 川口養護学校で遊んだ経験 募金活動の思い出 川口太陽の家 自宅車庫が改造され障害児学童に  「自分は福祉の仕事に就くものだ」と考えていた(中学生まで)  「これは本当に自分がやりたいことなのか」と問い直す(高校・浪人)  大学は「産業社会学部」に進学・農家の手伝い・中学校教員免許取得  学生時代に「阪神淡路大震災」と「過疎地域」と向き合う :「被災地の復興」「都市・農村関係」「地域づくり」を学ぶ  大学院にて社会福祉学を学ぶ  岩手県の人口4,000人の町の社会福祉協議会職員 (高齢者・障害者・子ども・地域づくり支援)  埼玉県立大学教員(2001年4月)社会福祉運営管理・専門職連携教育など 【社会的活動】  (特非)北本学童保育の会うさぎっ子クラブ理事長 北本市内11学童保育室・利用児童数650人・従業員数60人余の事業経営。  戸田市障害者施策推進協議会会長  障害系社福法人理事・居宅介護事業所運営委員  前・東松山市地域自立支援協議会重心プロジェクトメンバー  前・北埼玉地域自立支援協議会会長  越谷社協理事・埼玉県社協評議員 2
  • 3. 本日お話しする内容 1.「(障害)福祉職」のイメージはいかに形成されるか ①「障害福祉観」は誤って形成されている ②「障害福祉」は見えない ③「優しいから福祉職」と指導されている 2.その結果どうなっているか ①社会福祉系学部の栄枯盛衰 ②社会福祉系就職の栄枯盛衰 ③社会福祉系学部の卒業生の進路 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ①こんなことも学んでいる ②社会福祉の職場に求めるものは…? ③こんなことがつらかった…! ④ 「自分の課題」の関心から社会福祉を学ぶ学生もいる 4.障害福祉の担い手になってもらうために~現場と教育機関がすべきこと~ ①「働く人の魅力」を見せる ②「職場の人間関係」を見せる ③「組織の魅力」と「キャリア形成システム」を見せる ④「施設の魅力」(だけ)ではなく「地域の魅力」を見せる ⑤大学生・専門学校生(だけ)ではなく「小中学生・高校生」に見せる ⑥「障害者の問題」ではなく「社会の問題」を見せる おわりに:一緒に取り組みましょう 3
  • 4. 1.「(障害)福祉職」のイメージはいかに形成されるか ①「(障害)福祉観」の誤った形成 ②「障害福祉」は見えない ③「優しいから福祉職」と指導されている 4
  • 5. 1-①「(障害)福祉観」の誤った形成  小学校・中学校における「総合学習」における学び • 「車いす体験」「アイマスク体験」「点字体験」「手話 学習」などの「障害体験」 • 視覚障害・聴覚障害・身体障害者当事者による「講話」  中学校・高校における職場体験・ボランティア体験 • 福祉分野で実施したとしても高齢福祉分野がほとんど? • それほど活発に行われているとは言えない  「教室」にも「放課後」にも「地域」にも、同世代の障 害者はおらず、かかわったことがない  その結果「不便を強いられている人」「大変な生活の 人」「すごい人」「頑張っている人」のイメージととも に、「よくわからない人」「何するかわからない人」… 5 「隣人」ではなく「対象者」としての障害者像の拡大
  • 6. 「障害のある人が身近で普通に生活しているのが当たり前だ」 という考え方について、どう思いますか。 6 88.3 92 91.4 93.1 92.2 87.5 81.3 7.2 5.3 5.2 5 5 7.7 10.9 2.4 2.7 0.5 1.1 2.1 3.6 3.2 2.1 0 2.9 0.8 0.7 1.3 4.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 総数 18~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 そう思う(小計) そう思わない(小計) 一概にいえない わからない 内閣府(2016)障害者に関する世論調査 全体でも1割、18歳から29歳までのうち8%は、地域共生社会 について「そう思わない」「一概に言えない」と考えている。
  • 7. 1-②「障害福祉」は見えない 【入試面接にて】  面接者Q:なぜ社会福祉を選んだのですか?  学生A:祖父や祖母の介護経験・亡くした経験 ⇒入学時点で障害福祉を志している学生はほとんどいない。 【保護者との懇親会にて】  保護者Q:卒業後の進路はどういうところがあるんです か?お年寄りの施設とかが多いのですか?  教員A:高齢福祉、児童福祉、障害福祉などの分野と、介 護や生活支援、相談援助などの職場を説明。 ⇒親世代も社会福祉・障害福祉の具体的職業像を知らない 7 「福祉=介護」イメージが拡大再生産
  • 8. 1-③「優しいから福祉職」と指導されている (株)リクルートマーケティングパートナーズ リクルート進学総研(2017) 「2016年 高校の進路指導・キャリア教育に関する調査」報告書より  高校進路担当教員の9割が進路指導を「難しい」・その要因は? 「教員が進路指導を行うための時間の不足」(67%) 「(生徒の)進路選択・決定能力 の不足」(67%)「入試の多様化」(63%)  生徒側の「進路選択・決定能力不足」 • 多様な価値観と情報の多さに加え、生徒自身の決定能力 の低さが一層難しくし ている。 • 生徒自身の経験不足や未熟さのために、従来のような進 路にかかわる働きかけ が響かなくなっている。多様な働き かけには限界がある。 • 指定校から進路を選択する。医療系や保育等、分かりや すい資格に流れる。 • 周囲に流されて育ってきているため、高卒後の幅広い進 路選択において、自分 の意志で決めきれなく、教員に頼る傾向が強い。  生徒の「職業観・勤労観の問題」 • 進路適性よりも、就職の事を考えて医療系への希望が多くなった。 • 触れ合う、生活の中で身近に感じられる仕事も少ないためか、公務員志望がほ とんど。 • 職業を知らない。自分が知っている職業から進路を選ぶ 傾向があり、選択の幅 がせまい。 • 名前が知られている企業を希望し、職種や、具体的な仕事内容、将来のことま で考えることができず、右往左往している。 8
  • 9. 1-③「優しいから福祉職」と指導されている (株)リクルートマーケティングパートナーズ リクルート進学総研(2017) 「2016年 高校の進路指導・キャリア教育に関する調査」報告書より  高校において97%がキャリア教育を行っているが… キャリア教育の困難要因 「教員の負担の大きさ」(65%) 「実施時間の不足」(48%) 「教員間の共通認識 不足」(42%) 「教員の知識・理解不足」(40%)  教員側の要因として • 教科指導、HR指導、部活指導に多くの時間をとられ、個々 の生徒の進路指 導がなおざりになる傾向にある。 • 国公立大学の進学者数を増やすことが第一の目的で、他の 進路を選択するこ とをあまりよく思っていない人もいる。 • 良い大学に行かせる事だけで、社会の変化に気がつかない 教員が多い。社会 で活躍できる生徒の育成を目指していない。 • 社会や雇用情勢の変化に対応できず、大学へ行けば何とかなるという以前のま まの指導をしている。  「優しいから福祉のしごと」を勧める結果に・・・ 9 社会システムの一部として社会福祉職・障害福祉職を 認識することができない
  • 10. 【再掲】 1.「(障害)福祉職」のイメージはいかに形成されるか ①「(障害)福祉観」の誤った形成 「隣人」ではなく「対象者」としての障害者像の拡大 ②「障害福祉」は見えない 「福祉=介護」イメージが拡大再生産 ③「優しいから福祉職」と指導されている 社会システムの一部として社会福祉職・障害福祉職を 認識することができない 10 • 関心のない人のフィルターには全く入らない • エライ人・スゴイ人が行うものと敷居が高くなる • ネガティブなまなざしももたらされている
  • 11. 2.その結果どうなっているか ①社会福祉系学部の栄枯盛衰 ②社会福祉系就職の栄枯盛衰 ③社会福祉系学部の卒業生の進路 11
  • 12. 2-①社会福祉系学部の栄枯盛衰 服部映里(2016)「四年制大学の社会福祉系カリキュラムを 取り巻く諸状況」サービス経営学部研究紀要 第28号より 12 • 1990年代~2000年代に社会福祉系学部は爆発的増加する も2010年代より減少傾向
  • 13. 2-①社会福祉系学部の栄枯盛衰 服部映里(2016)「四年制大学の社会福祉系カリキュラムを 取り巻く諸状況」サービス経営学部研究紀要 第28号より 13 • 大学全体の学部学生数は2000年代を通じて約250万人。 • 社会福祉系学部学生数は2008年ごろまでは増加するもそ の後減少している。
  • 14. 2-②社会福祉系就職の栄枯盛衰 服部映里(2016)「四年制大学の社会福祉系カリキュラムを 取り巻く諸状況」サービス経営学部研究紀要 第28号より 14 • 社会福祉系就職者の全体における構成比は、2011年前後 より低下している。
  • 15. 2-②社会福祉系就職の栄枯盛衰 服部映里(2016)「四年制大学の社会福祉系カリキュラムを 取り巻く諸状況」サービス経営学部研究紀要 第28号より 15 • 社会福祉系進路を選択する学生は「社会科学系学部生」 が半分以上を占めていたが、現在は4割程度。
  • 16. 2-②社会福祉系就職の栄枯盛衰 服部映里(2016)「四年制大学の社会福祉系カリキュラムを 取り巻く諸状況」サービス経営学部研究紀要 第28号より 16 • 「社会科学系学部生」のうち社会福祉系就職は4.4%。 • 教育系学部や家政系学部は12-13%となっている。
  • 17. 2-③社会福祉系学部卒業生の進路  例1)埼玉県内 A大学(2017年度進路) 17 41%
  • 18. 2-③社会福祉系学部卒業生の進路  例2)埼玉県内 B大学 18
  • 19. 2-③社会福祉系学部卒業生の進路 19  例3)埼玉県内 C大学
  • 20. 2-③社会福祉系学部卒業生の進路  例4)埼玉県内 D大学 20
  • 21.  例5)埼玉県内 D大学 21 2-③社会福祉系学部卒業生の進路
  • 22. 2-②社会福祉系学部卒業生の進路  例6)東京都内 E大学 22
  • 23. 2-③社会福祉系学部卒業生の進路  例7)埼玉県立大学 【平成29年度進路実績】(社会福祉子ども学科社会福祉学専攻) 【平成28年度進路実績】(社会福祉学科) 23
  • 24. 2-②社会福祉系学部卒業生の進路 社会福祉を学びながらも福祉分野に就職するとは限らない 【要因】 • そもそも、進路選択・学部学科選択のミスマッチ。 • そもそも、(障害)福祉の職業像が形成されない。 • 現場実習で「自分には向いていない」と考えてしまう。 • 教育機関側が福祉の仕事の魅力を伝えきれていない。 24
  • 25. 【再掲】2.その結果どうなっているか ①社会福祉系学部の栄枯盛衰 • 社会福祉系学部とその学生数は、1990年代から2000年代に かけて増加するも、2010年代以降減少。今後も減少の一 途。 ②社会福祉系就職の栄枯盛衰 • 社会福祉系就職者の割合も、2010年代より低下してる。 • 社会科学系学部生の社会福祉系就職割合は低下。 ③社会福祉系学部の卒業生の進路 • 社会福祉を学びながらも福祉分野に就職するとは限らず。 25 社会福祉系学生の社会福祉系就職率のアップはもち ろんのこと、「社会福祉系就職の一般化」が必要
  • 26. 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ① こんなことも学んでいる ② 社会福祉の職場に求めるものは…? ③ こんなことがつらかった…! ④ 「自分の課題」の関心から社会福祉を学 ぶ学生もいる 26
  • 27. 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ①こんなことも学んでいる~「社会福祉運営管理」の授業内容~  オリエンテーション • 社会福祉における「運営管理」の位置と学習方法 社会福祉・ソーシャルワークの全体像の中での本講義の位置づけを概観する。また 社会福祉事業の実施体制とサービス提供組織のバリエーションを捉える。  社会福祉事業の実施体制とサービス提供組織の形態 • 「法人」の意味と、財団法人・社団法人の違いについて理解する。またとくに「社 会福祉法人」制度について、設立の方法、ガバナンスの仕組み、行政の関与、現状 及び課題について理解を深める。 • 「特定非営利活動法人」制度について、設立の方法、ガバナンスの仕組み、行政の 関与、現状及び課題について理解を深める。 • 営利法人、その他公益法人や市民団体・自治会について、その概要とそのサービス 提供の実際について理解する。  社会福祉におけるニードとマーケティング • 社会福祉におけるニーズの考え方と把握の方法について理解する。また組織運営の ためのマーケティングの考え方と社会福祉サービスにおけるこれらの適用について 理解する。  意思決定・リーダーシップと経営戦略 • 「組織」とは何か、集団とはどのように違うのかを理解する。また経営学では「組 織」をどのような観点でとらえてきたのかについて理解する。 • リーダーシップの基本的考え方と、さまざまなリーダーシップスタイルについての 基礎理論を理解する。これを踏まえて、福祉分野の経営戦略の策定方法を理解す る。 27
  • 28. 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ①こんなことも学んでいる~「社会福祉運営管理」の授業内容~  サービス提供の管理 • サービスの品質管理の基本的考え方と方法、サービスの評価の方法と実際につい て理解する。 社会福祉事業におけるリスクの考え方とリスクマネジメントのありかた及び実際 について理解する。  人事労務管理・キャリアマネジメント① • 従業員を雇う上での基本的制度や理論を理解する。 労働者はどのようにキャリアを重ね雇用者はどう支援すべきかについて理解す る。  専門職連携・チームマネジメントと情報管理 • 組織として様々な部門や職種と働くうえでの基本的な考え方と、情報管理の方法 について理解する。  財務・会計 • サービス提供組織の財源の流れを理解する。財務管理・会計管理の基本的考え方 と財務諸表を理解する。  社会福祉における「ガバナンス」のゆくえと地方政府の役割 • サービス提供組織を取り巻く課題と、それを支援すべき地方政府の役割について 理解する。 28 「援助」だけではなく、それを可能にする「組 織」を学ぶ機会を持つようになった
  • 29. 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ②社会福祉の職場に求めるものは…?(学生コメントペーパーより)  自分が働きたい、働き続けたいと思う職場は第一として福利厚 生が安定していて育休などもし家庭を持ったとしても安心して 働き続けられる職場だといいなと思いました。また、自分の得 意とする適性を生かせ、自分の役割、使命があると分かる所が いいなと思います。また、働く上で重要となる人間関係も良好 で居心地の良い職場がいいなと思いました。  私は、研修が充実している職場がいいです。ずっと職場にいた ら、そこの職場しかわからなくて、人間関係も狭くて、外の世 界はもっと流れが変わっていることがあると思う。自分の質を 高めたいなら、研修に進んで参加して常に学びの姿勢を忘れな いようになれたらいいと思う。  私が思う働きたい職場、働き続けたい職場は、福利厚生という のも非常に重要であるが、自分の中では、職場の人間関係が大 事だなと感じた。例えば産休育休を取りたいなど自分がこれか ら行いたいことに理解を示してもらうこと、それをしっかり言 える環境、職場に復帰した時に迎え入れてくれる暖かさがある といいなあと思った。また、全員が意見を言えたり、少数意見 も大切にできる環境で働きたいと考える。 29
  • 30. 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ③こんなことがつらかった…!(卒業生インタビュー) • 「親には叩かれたことはないのに、入職して2か月後にいきなり叩 かれる経験があり、もうやめようと思った」 • 「下半身を露出して抱きつかれたり、アラートがなって居室に行っ てみたら自慰行為をしていたりを目の当たりにし、ただただ衝撃 で、怖くて、どうしたらよいか。」 • 「担当が決められているがその担当利用者のことについて先輩にな かなか相談できる雰囲気ではないことが、つらいですよね。」 • 「他の方がケガしないよう行動制限をどうしても考えなくちゃいけ ない人がいるが、上司に軽く「居室でご飯を食べさせれば」と言わ れた。その人の暮らしを豊かにするために取り組んでいるのに、単 純にそのようなことを言われ、私たちは何を守るべきなのか。」 • 「虐待が疑われる事案があった後、記録のあり方を考える機会が増 えた。利用者のためではなく、自分の保身のためなのかなとも思っ て、やるせなくなってしまうこともある。」 • 「業務に追われて、悩む次元が低いような気がする。もっとその人 の人生の中での豊かさや、いかに死ぬかとか、そういったことで自 分のケアのあり方を考えるのではなく、日常の小さなことばかりを 悩まざるを得ない」 • (インタビューを終え)「学生時代の「想い」や学んだこととの比 較で、今の仕事の仕方や今後の在り方を考えることができて、とて もありがたい機会でした。」 30
  • 31. 3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ④「自分の課題」の関心から社会福祉を学ぶ学生もいる  生い立ちの中で様々な課題とともに歩んできた学生も  障害のある社会福祉学生も増加している (身体障害、発達障害、統合失調症、パニック障害…)  自らや自らを取り巻く環境の「課題」と向き合い、その プロセスから獲得した自らの「持ち味」を活用しながら 「援助者」となる  それぞれに応じた「時間」が必要であり、学生時代のみ ならず就職してからも様々なサポートが必要 31 社会福祉の職場そのものにも、 多様性への寛容さ、多様性の確保が求められる
  • 32. 【再掲】3.今どき大学生・卒業生の福祉職場へのまなざし ①こんなことも学んでいる • 援助方法のみならず、援助を可能にする組織運営を学ぶ ②社会福祉の職場に求めるものは…? • 安定した人間関係・研修システム・意思の尊重・福利厚生 ③こんなことがつらかった…! • 利用者へのケアに関する相談、中長期スパンの相談、自らの支援の 在り方を振り返る機会があまりない。 ④「自分の課題」の関心から社会福祉を学ぶ学生もいる • 福祉現場そのものにも多様性への寛容さや多様性確保が求められる 32 多様な背景を持つ職員のキャリア形成・ 意思決定・人間関係を大切にしながら 共に成長し学習する組織が求められている。
  • 33. 4.障害福祉の担い手になってもらうために ~現場と教育機関がすべきこと~ ① 「働く人の魅力」を見せる ② 「職場の人間関係」を見せる ③ 「組織の魅力」と「キャリア形成システム」を見せる ④ 「施設の魅力」(だけ)ではなく「地域の魅力」を見 せる ⑤ 大学生・専門学校生(だけ)ではなく「小中学生・高 校生」に見せる ⑥ 「障害者の問題」ではなく「社会の問題」を見せる 33
  • 34. 4.現場と教育機関がすべきこと ①「働く人の魅力」を見せる  (障害)福祉の仕事のロールモデルが、他の仕事と比べ て圧倒的に少ない現実  様々な媒体(特にWEBは必須)を使って、「働く人の 魅力」を発信する  「キレイ事」だけではなく、「リアルな葛藤」も含め て。  理想は、どんどん制作・どんどん発信・どんどん更新 34
  • 35. 4.現場と教育機関がすべきこと ②「職場の人間関係」を見せる  「リアルな関係」にどんどんナイーブになる世代ゆえ に、仕事そのものの魅力よりも「人間関係」を重視する 若者が多いのでは?  まずは、今の職場の人間関係を良好にし、その「良さ」 をPR材料にする。  進路選択期・就職期・新人研修期などを一貫してサポー トする、できるだけ近い世代の「リクルーター」により 学生をつかむ。 35
  • 36. 4.現場と教育機関がすべきこと ③「組織の魅力」と「キャリア形成システム」を見せる  「法人の理念」はわかりやすく魅力のある言葉かどうか  Webサイトは魅力的かどうか・更新がされているか  支援の質を高める様子がわかるかどうか 第三者評価の受審は?苦情解決システムは?  新人研修、中堅・ベテラン期のOJTやOff-JTの仕組み、職 位や待遇などのキャリアアップの仕組みが示されている か。  福利厚生・職場環境などの向上を図る様子を示しているか 36
  • 37. 4.現場と教育機関がすべきこと ④「施設の魅力」(だけ)ではなく「地域の魅力」を見せる  「障害者基本法」の理念・「地域共生社会」の中で 【障害者基本法 第3条】 第1項 全て障害者は、社会を構成する一員として社 会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機 会が確保されること。 第2項 全て障害者は、可能な限り、どこで誰と生活す るかについての選択の機会が確保され、地域社会におい て他の人々と共生することを妨げられないこと  ⇒事業所のある「地域社会」は魅力的かどうか?当該事 業所だけではなく「面」として障害のある方々に魅力的 な街か?魅力を発信しているか?  「転居してでも働きたい職場」になるために その街の魅力も併せて伝わらないといけない 37
  • 38. 4.現場と教育機関がすべきこと ⑤大学生・専門学校生(だけ)ではなく「小中学生・高校生」に見せる  貴法人・貴族事業所についての情報が届く「時期」  ⇒大学4年生では手遅れ/3年生でも遅い/1-2年生は当然  「求人活動」のスタートラインを他業種と同じに  さらに早いことに越したことはない。  小学生・中学生・高校生にも社会福祉・障害福祉を理解して もらう取り組みが必要。  ⇒「恩恵的・対象論的福祉観」を、「社会システム」として の社会福祉観にするためには、小中高校生はもちろんのこ と、その親に対するアプローチを行わないといけない。  ⇒学校や社会福祉協議会・大学と協働しながら、「障害」や 「障害のある人々の暮らしの支援」を学べるような教育プロ グラム開発をしませんか? 38
  • 39. 4.現場と教育機関がすべきこと ⑥「障害者の問題」ではなく「社会の問題」を見せる  「障害福祉の問題」は「一般社会」と分断されている。  学ぶ場にも、生活の場にも「障害者はいない」まま育つな か、障害福祉に関心を持つことができるか。  「誰もが障害を持ちうる」という話はリアリティがない。  「すべての人」が地域で、社会の中で生きる上での、様々 な「環境との不調和」をとらえ、解決するものとして、社 会福祉や障害福祉をとらえる必要。  ⇒「障害者の問題」としてではなく、「社会の問題」とし てとらえられる仕掛けを。 39
  • 40. Start おわりに:一緒に取り組みましょう ① 「働く人の魅力」を見せる ② 「職場の人間関係」を見せる ③ 「組織の魅力」と「キャリア形成システム」を見せる ④ 「施設の魅力」(だけ)ではなく「地域の魅力」を見せる ⑤ 大学生・専門学校生(だけ)ではなく「小中学生・高校 生」に見せる ⑥ 「障害者の問題」ではなく「社会の問題」を見せる  もはや自治体単位で人材確保について組織的に取り組む必要 性もある。  お近くの/地元の社会福祉協議会や自治体、そして小・中・ 高校、高等教育機関と協働して、取り組んでいきましょう。 40
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